うつ病は、ものの考え方の病気です。言い換えれば、気分障害といえないこともありません。
これは、考えること、つまり、脳の病気ですね。脳が考え方を患ってしまい、いつも気分がすぐれない、
前向きに物事を考えられない、睡眠の質が低下する、やる気が出ない・・・などの複合的な症状が出現します。
脳の病気である以上、メインの治療対象は脳ということになります。
うつ病を患ってしまう大きな原因にストレスがあります。
ストレスには肉体的な原因と精神的な原因があります。
ここで扱うストレスとは主に精神的なストレスで、肉体的ストレスが原因で直接、
うつ病の引き金に発展する場合は少ないような印象を持っています。
精神的なストレスの本態は、理性と感情のぶつかり合いです。
本当はこうしたい、こうありたいと思う、これが感情です。
ところが人間には理性があり、前頭葉を発達させることで、理性が感情に抑制をかけてしまいます。
こうあるべきで、こう考えて、こうしなきゃならない・・・。
この理性と感情のぶつかり合いがストレスの本態です。
では、ストレスによって何が起こるか・・・?
自律神経のバランスが狂い、緊張状態が続き、心身の疲労が取れにくくなります。
最新の研究では免疫の働きが抑制されたり暴走したりして、癌や膠原病に発展することもわかってきました。
うつ病に悩まされる方をIBS(インナー・バランス・スキャン=自律神経機能検査)で測定してみると、こんな結果なるケースが多いようです。(図1) |
図1 自律神経の機能検査はこちら
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| この結果の右上のところ(図2)は、自律神経が過度に働いている状態で、交感神経、副交感神経が共に慢性亢進状態になっていることを示唆しています。これはいわゆる抑うつ状態、言い換えれば、うつ病の前駆状態です。 |
図2 自律神経の機能検査はこちら |
| 検査結果が左下にある場合(図3)は、うつ病状態で真性のうつ病と言ってよいでしょう。ここまで来てしまうとかなり重症で、自殺祈念が出現しやすくなり周囲の方々は注意が必要となります。 |
図3 自律神経の機能検査はこちら |
また、このエリアに検査結果が出る状態では、全身のエネルギーが低下した「エネルギー不足」の身体になっています。
この場合は複合治療(遠絡療法+かんわどう指圧)が必要です。
参考までに、結果が右下のエリアにある場合(図4)は、いつも精神的テンションの高い状態、つまりそう状態を表します。 |
図4 自律神経の機能検査はこちら |
| 結果が左上のエリアにある場合(図5)は、何らかの疾患があるわけではないのに、外出することを躊躇してしまう、引きこもりのような症状を呈します。 |
図5 自律神経の機能検査はこちら |
自律神経のバランスが乱れると以上のような状態になってしまいます。
つまり、自律神経バランスを整えることで、この様な症状が解消されるのです。
うつ状態は脳の不調で、背景には自律神経のバランスの乱れがありますから、その治療は脳循環を改善することで、自律神経バランスが整うことを目的とし、それが達成されることにより症状が改善していきます。
脳循環を改善できる有効な治療法として、遠絡療法があります。
脳は硬い頭蓋骨に守られているため、鍼をしても、指圧をしても、上手く刺激が脳に伝わりません。
しかし、遠絡療法を用いれば、手足のツボを使った遠隔操作により、操作が可能になります。
その結果、自律神経機能が改善し、憂鬱な症状が改善していきます。
また、症状の改善に伴いIBS(インナー・バランス・スキャン=自律神経機能検査)の結果もよくなります。
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| 症状 |
うつ病の症状は、基本的に[1]うつ気分、[2]生命活力の減退による意欲・行動の障害、[3]悲観的な思考障害、[4]種々の身体症状の4つの症状群に分けることができます。また、その他の特徴として日内変動、季節変動が知られています。
1)うつ気分 うつ気分は、誰でも愛する者と別れたり、大切なものを失ったりした時には感じるものですが、[1]はっきりとした原因がなく、[2]深いうつに陥ってなかなか抜けだせないことが病的なうつ状態とされています。うつ気分には、憂うつ感、悲哀感、興味や喜びの感情の喪失などがあります。
2)意欲・行動の障害 何をするにもおっくう、意欲の低下、集中力の低下、決断力の低下、性欲の低下、行動の遅滞など生命エネルギーの減退による意欲・行動の障害が現れます。
3)思考障害 考えが進まない、まとまらないなどの思考の抑制や自分、社会、将来に対しての悲観的な考え方が多くなります。
4)身体症状
よくみられる身体症状としては、全身倦怠感、食欲不振、不眠、頭痛、肩こり、めまい感、性欲減退、聴覚過敏(耳鳴り)、口渇(こうかつ)、胸部圧迫感、心窩(しんか)部(みぞおち)不快感、吐きけ、腹痛、便通異常、腰痛、手足のしびれなどが現れます。
5)日内変動、季節変動
うつ病では、しばしば朝方調子が悪く、夕方には元気がでてくるという日内変動を示すことがあります。また、うつ病には周期性変動のあることが知られており、1年〜数年の周期で反復したり、季節的に春と秋に悪くなるケースが多いとされています。また、明らかな「躁」と「うつ」の周期を繰り返すものは「躁うつ病」と呼ばれています。 |